知らないと損をする。介護の精神的負担と経済的負担を徹底解説!

みなさん、介護にはどのようなイメージを持っているでしょうか?大抵の人は、マイナスなイメージをお持ちでしょう。具体的には、介護費用が高いことや老老介護の問題などが、一般的な例として挙げられます。しかし、実際どのような負担があるのか、どのような現状があるのかを知らない方も多いと思います。

今回は、介護の負担のうち、精神的負担と経済的負担といった2つのテーマに着目し、「わたしの看護師さん」の代表である神戸が徹底解説していきます。事前に、どのような負担があるのかを知ることで、しっかりとした準備や予防ができるのです。

まず、介護にまつわる精神的負担と経済的負担についてお話します。第一に、施設に入るのか、自宅で過ごすのかという話です。これには答えがありません。なぜなら、人によってそれぞれの価値観が違うからです。さらに、お財布事情の余裕も様々であることも重要になってきます。

今回、お伝えしたいのは、簡単に「老人ホームに入る」ことを選択するのではなく、よく考えてから行動してほしいということ。あらかじめ、介護の受け方をテーマに、家族会議をする大切さについてお話しします。

1.老人ホームの種類と特徴・老人ホームにかかる費用の目安

ここでは、介護施設の概要を説明していきます。

将来、親御さんを「介護施設に入れればいい」と簡単に考えている方は、注意が必要です。介護施設に関わる問題としてよく挙げられるのが、その介護費用です。しかし、実際はこれに加え、条件が厳しいことも忘れてはいけません。

最近の介護者の立ち位置は親に対して、兄弟姉妹や甥っ子姪っ子、あるいは孫がするというということも珍しくなくなってきました。一方で、二親等以上離れるとわりきれない気持ちも出てきて、「疲れちゃう」という方も多いと思います。また、時には定期的な病院受診のほかに突発的な呼び出しもあるでしょう。介護が必要な高齢者が一人暮らしだと、ご飯を食べているだろうか?火の元、戸締りをしただろうか?と、家族の心配は常に尽きません。

しかし、親子ではない方が介抱している場合、介護施設や入院先に呼び出されたとしても、「困ってしまう」という方が多いのです。これは、病院や施設側からすると、「家族だからやるべき」と認識しているところがあるのだと思います。そこで皆さんには、老人ホームに入る際に知っておきたい基本情報を紹介します。実は一般の方が考えている老人ホームは、いくつもの種類に分かれるのです。

以下に、代表的な2種類の施設をご紹介します。

① サービス付き高齢者住宅

自分で自分のことができる方。つまり、時間になったら食堂に移動ができて、着替えができて、トイレにもいけるような方の場合です。まず、要介護1と言われるぐらいの方ですと、サービス付き高齢者住宅、略して「サ高住」と呼ばれる施設をお勧めします。この「サ高住」は、マンションのようにお部屋だけを提供してもらう施設のことです。

施設に入るということは、いつもロビーで談笑したり、サークル活動があるとイメージしている方も多いと思います。しかし、実際は食事以外は、各自の部屋で過ごす時間の方が多いのです。この「サ高住」にお住まいで、自分の部屋の掃除や洗濯ができない場合。あるいは、リハビリをしないと足腰が弱ってしまう方の場合は、お部屋代金の他にオプションをつけることになります。オプションについては、ヘルパー代、リハビリ施設利用料金、食事代、水道光熱費代、受信料などがあります。

仮に、「サ高住」のお部屋代金が月額15万円としすると、プラス5万円以上は必要と考えているほうが良いでしょう。つまり、月額20万円以上になるかもしれないということです。

この値段驚いた人もいるのではないでしょうか。これだけの負担があるので、介護には事前準備が必要ということです。

② 特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームは、常時介護を必要とする要介護3以上の方が入居の基準になります。24時間見守り付きで、リハビリや医療受診もこの施設の中ですべて完結することができます。

特別養護老人ホームは、どこの施設よりも費用が比較的安いことがメリットです。ご本人や、扶養されるご家族の収入によっても金額は変わってきますが、入居一時金などがないので、お得感があります。

平均すると、一ヶ月あたり約10万円から15万円だとイメージしてください。しかし、安いということもあり、非常に人気があります。そのため、多くの方が順番待ちという現状です。

どちらにしても、介護施設に入居すると、費用は毎月発生します。金額も相当なものになるので、正しい介護にまつわるお金の知識を身に着け、よく考えて選択することが大切です。

2.年金問題・高額な施設費用

第1章では、施設には多額のお金が発生することを解説しました。

しかし、皆さんの中には、両親の年金があるのだから大丈夫と思われた方もいると思います。ここでは、その年金問題と、神戸の経験をお話しします。

皆さんご存知でしょうか?高齢者が受け取ることができる「年金」は偶数月の15日しか支給されませんつまり、「サ高住」にかかる費用が月々20万円近くになる仮定すると、偶数月の年金が40万円以上が必要になります。そのため、足りない分のお金は預金から切り崩してまかなうしかないのです。

しかし、40万円以上の年金を受け取っている方は、一般的には少ないと思います。つまり、介護負担を軽くしたいために入る施設入居であれば、年金と補助金がそれなりに必要だということです。そう考えると、お金をかけたくないと考える方は、自宅に住みながら、ヘルパーなどを利用するという選択肢になります。ただし、24時間見守りを難しいので、そこのストレスやリスクを理解する必要があります。

答えが出しづらいですね。

本人や家族、それぞれの価値観や金銭事情によって変わってくるということ。そもそもご本人が入居を拒んでいるのに、高額な施設費用を出しながらの生活はつらいものです。

気持ちの良い介護生活を送るためにも、きちんと家族会議をすることを強くおすすめします

神戸自身の経験

私の場合になりますと、私は住み慣れた自宅でギリギリまで生活したいと思っています。自分が好きな時に食事をしたい、好きな時に友達を招いたり、出かけてみたり、もちろん父親にもそうしたいと思っています。

もともと父は、何があっても自宅で過ごしたい。自宅で倒れて発見が遅くなっても、「それまでだ」と言い続けていますから、家族もリスクは十分に分かっているつもりです。この本人の意志を元気なうちに聞き取ることで、残された家族の介護に対する後悔などが、軽くなるのではないかと考えています。

延命治療をどうするのか、というための家族会議だけではなくて、介護のを受け方についても家族会議をなさってください。しっかりと、家族で納得できる答えを出していただければと思います。

皆さんいかがでしたか。

この際に是非自分の親御さんの老後や、自分の老後をイメージしてみてください。介護によって精神的に破綻することは避けたいことですし、経済的破綻もあってはなら

ないと思います。正しい知識と計画的な介護準備を進めることで、納得のいく介護ライフを実現しましょう。

この記事の内容は、Youtube配信をもとに記事化しています。

音声でお聞きになりたい方は、こちらのYoutubeをご覧ください。

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