ようやくサクラの開花宣言が発表されましたね。今年は急激な温度上昇もなさそうなので、今しばらくは花を愛でる時間が持てそうです。
と、言う事で前々回宣言をいたしました、「脱水」特集を続けて掲載するという事。
ようやく第3弾、最終号です。
脱水が引き起こすトラブルは何を思い出されますか?
よく思い出されるのは、「脳梗塞」や「心筋梗塞」だと思います。
実はそれだけではないのです。
①腎臓への影響
腎臓は、体内の老廃物を尿として体外に排出する役割を担っています。
尿のうちの水分が占める割合は多く、その調整も腎臓で行われています。
極度の脱水状態が続くと腎臓の血流が悪くなり、血栓症や炎症などが生じることで
腎細胞に大きなダメージを与えます。
それは大変です。まさか「炎症」まで起こすとは!!!
腎臓が働かなくなると有害物質や水分が排出されないため尿毒症という病気を
引き起こしてしまう危険性があります。
元々腎機能が悪い人や高齢者では致死的な病気ですので充分な注意が必要です。
②心臓・血管系への影響
脱水になると細胞内の水分から血管内の順に減少していきます。
血管内の中にある血液のおよそ90%は水分です。
その水分が減少すると血液は粘稠度の高いドロドロとした血液となり、
血の塊(血栓)が出来やすい状態になります。
血栓が心臓で詰まってしまえば心筋梗塞、脳に詰まれば脳梗塞ですね。
③脳への影響
認知症の高齢者は脱水傾向の人が多く、脱水によって意識レベルが低下することで
認知症の症状が悪化することが多いと考えられます。
また、反対に、
脱水症状を起こすと、一過性の認知症状がでるとも言われています。
飲水をすすめるデイサービスで、私も目の前で経験しました。
通い始められたころボーッとされていることが多かった方が、
水分を摂られる習慣ができると、見違えるようにしっかりされました。
各々の治療によっては水分制限がおありの方もいらっしゃると思いますが、
もし、制限が無ければ、食事以外で1日に約1,500ml以上の水分を摂られることを
おススメしたいですね。
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