「看取る」とは、
病人のそばにいて世話をする。また、死期まで見守る。看病する。ことだと言われています。
みなさん、人生の最期、どこで過ごしたいですか。
【参考文献】平成29年度 人生の最終段階における医療に関する意識調査 結果
多くの方がご自宅で最期を迎えたいと願っています。これは一般の方だけではなく、医療者や介護の専門家も同じような感覚を持っています。
一方、どこで最期を迎えたいかを考える際に重要視する点においては、家族の負担がかからない場所を選びたいという意見もあります。
それは、家族の中に死を間近に見たことがある、介護経験がある、家族の人数が多いという人が少ないからだと考えます。
つまり、自宅で看取るということは介護の応援団を充実させることで乗り切ることができるということが言えます。
最期の場所を自宅に選んだ場合、ご家族は担当のケアマネージャーと一緒にケア部隊を編成していくことになります。しかし、最終決断はいくら介護について知識が乏しい家族であったとしても、多くはそのご家族に委ねられます。
それは、ご本人とご家族の生活スタイルや価値観が十人十色で、それぞれの理想のカタチがあるからです。
自宅での看取りについて、私が関わってきたご家族を含め、多くが不安山積からのスタートですが、介護保険などを上手に活用して必要なものを整えていくことで、比較的スムーズに看取り生活を始めることができます。
一般的に介護保険は65歳以上で介護認定を受けた人が利用できます。一方、末期がんだと医師が診断すれば40歳以上で介護保険のサービスを利用できるようになります。
◆「看取り」の準備
「看取り」の時期に限っては、不安をすべて取り除いてからのスタートは時間が惜しく感じます。まず、最低限、最初に何を用意した方が良いかを記します。
①介護保険サービスが使えるよう、行政や包括支援センターに申請をしておく。
②担当のケアマネージャーを探す、もしくは紹介してもらう。
③介護用電動ベッドや車いす、ポータブルトイレのレンタルや購入をケアマネージャーと決める。
④日々の生活支援や体に関わるヘルパーサービスを利用するか決める。
⑤体調の急な変化に対応してもらえる訪問看護や往診医を決める。
⑥エンディングノートの存在と内容の確認。
特に④のヘルパーの力を借りる件に関しては、介護保険のサービスの他に自由度の高い介護保険適用外のヘルパーや看護師を派遣する事業があるか確認しておく必要があります。
看取りの期間、家族だけで対応していくのは心細い時や専門家に付添ってほしい場合があると思われます。その時に介護保険適用外のサービスを使うことで、ヘルパーや看護師からサポートを受けることが可能になります。
あわせて、介護のために仕事を休む場合、介護休暇や有給休暇取得を勤務先の総務担当者に相談しましょう。
◆「看取り」終盤に向けて
では、実際に在宅において看取りが始まり、「急に体調が変わって、死を迎えてもおかしくない」と医師の言葉があった時に確認すべきことは以下の通りです。
①これからどのような体調の変化をたどっていくか。
②体調の変化が生じたときに、どのタイミングで医師や看護師に相談の連絡をしたらよいか。
③夜間休日の緊急連絡先
◆「看取り」の終盤
最期の時の過ごし方、看取った後について、ご家族と方針を共有しておく必要があります。
また、エンディングノートがある場合、本人の希望に沿った最期になるよう確認が大事です。
①会わせたい人がいれば連絡をしておく。
②葬儀はどのようにしたいのか。葬儀屋を決めておく。
最期にご本人と会話ができなくなっても、聴覚は反応し、脳に伝達していると言われています。傍らにいて、話しかけることも大切です。いくら家族の死であっても怖さを感じるならば、介護保険外の看護師とゆっくりとした時間を過ごしていただいてもかまいません。
不安が安心感に変わると思います。
家族の介護負担を専門家に任せることで、
届けたい介護を実現することが可能になります。
ご自宅での看取りに限らず、病院や施設の終末期の立ち合いに自信がないご家族。
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