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遠距離介護の親の見守り、コロナ禍で特に気をつけること

新型コロナウイルスの感染が拡大傾向にあり、お盆に見送った帰省、年末年始も見送ろうか…と泣く泣く判断したり、遠距離介護をする高齢の親が心配だという人も多いのではないでしょうか。

離れて暮らす、遠距離介護中の親の見守り。また病院受診など「家族の出番」という介護シーンでは、帰りたくても帰れない…という状況も生まれています。

この記事では、コロナ禍でも安心して遠距離介護を続けるための『親の見守り環境をどうつくるか』について、また『家族ができないことを保険外サービスを活用して行う』ことについてご紹介します。

「2週間ルール」により、気軽に帰省ができなくなった

新型コロナウイルス感染症が広がる前後で大きく変わったのは『帰省のしやすさ』だと思います。高齢の親がデイサービスや通院など、医療・介護サービスを利用している場合、感染リスクの高いエリアからの訪問者と接触すると、感染対策のために2週間サービスの利用を停止する“2週間ルール”というものがあります。

すると、高齢の親が利用していた介護サービスや病院への通院がストップしてしまうのです。

例えば、70歳代の自宅入浴が困難な方。デイサービスを利用し入浴やリハビリをしていたのですが、県外の子どもとうっかり接触したため2週間デイサービスの利用が禁止になりました。介護をサポートする家族は県外で暮らしているため、日常的に入浴をサポートできる人がいません。『お風呂をどうしよう?』と困った末に、わたしの看護婦さんを利用することになりました。

コロナ禍によって大きく変化したことのひとつが『気軽に会いに行けない』こと。接触すれば高齢の親は地域内の交流ばかりか医療介護サービスも一定期間利用がストップしてしまう。孤立してしまうばかりか、リハビリが止まるために体力低下・認知機能への悪影響も危惧されます。

気軽に帰省することが難しいと分かった今できることは、遠くからも見守ることが出来る環境整備もしものときに頼れるサービスを探しておくこと。また、会話の中で健康状態を確認することです。

離れていても見守りができる、通信環境を整える

気軽に帰れないことがわかり、急いでタブレット端末を購入して実家へ送ったり、Wi-Fiの開設をする方も多いと聞きます。通信環境が整えば、お互いに気軽に連絡を取り合うことが出来るため便利なのですが、ただ一方で、高齢の親も50−60代の子ども自身もITツールの操作にはなれていないケースも多いです。

こちらの動画は、施設に入居している認知症の母を日常的に見守るため、施設内にカメラを設置したケースです。

当初は県外のお子さんが立ち会い設置する予定だったのですが、新型コロナウイルスの感染が広まったために施設側より面会禁止となったため、お子さんに変わり、県内にいる私たちが設置を行いました。

フレイル対策の観点から、会話を組み立ててみる

通信環境があるだけでも様子が見れて安心なのですが、もう少し踏み込んで親との会話を行うことで、健康的な暮らしを維持したり、介護度の進行を予防することができます。

最近ではフレイル対策と言われ、健康な状態と要介護状態の間に位置する時期に、運動や食事などの適切な対策を行うことで、要介護状態への進行を食い止めることが期待されています。

ただ漫然と話すだけではなく、次のような点を注意してみると、日常の会話の中から『この状況は危ないかも』という予兆を察知することができます。

実際にわたしが福岡の母と食事をしながら話している様子です。

・社会交流があるか
人との関わりは、認知機能を維持する上でも大切です。『最近、◯◯さんとはどう?』という会話から、ご近所や親戚同士の交流があるかどうかを確認しています。

・食事や運動、生活リズムが乱れていないか
ちゃんとご飯を食べているか、散歩や定期的な運動ができているかを聞くことで、暮らしのリズムが乱れていないか、筋力が衰えていないか、体調が悪くないかを気にかけています。

それから、会話の節々でしつこく質問攻めをしていくのではなく、

かんべ:次の通院はいつだっけ?
かんべ母:XX月▲▲日だよ、薬が無くなるから貰いに行くよ

という何気ない会話から、スケジュールは間違えてないな、ちゃんと薬を飲んでいるなと確認することができます。

人の手による見守り

ここまで、遠距離でもできる親の見守りについて紹介してきました。ただどうしても、治療方針の説明や告知など、病院受診に同席しなければならないケースもあります。

そんなときは、私たちのような保険外サービスを提供するスタッフがお子さんたちに代わって病院受診へ同行しています。

「わたしの看護婦さん」では、医療介護の専門家である看護師が診療室内まで付き添い、医師や看護師による説明をお聞きします。

そのため、お母様やお父様、また遠くに暮らすお子さまたちにその内容や様子を分かりやすくお答えすることが出来ますし、診療室内にタブレットを持ち込み、リアルタイムで医師とお子さんを繋いでお話をいただくこともあります。

わたしたちが病院受診や見守りをしていての強みは、医療者目線で生活を見守ることができること。自宅や施設で療養生活を送る際には、本人が介護や治療方針を理解・協力してくれないと、服薬を怠ったり、食事を守らなかったり、治療が安定しません。

その点、私たちが間に入ることで介護や治療方針を分かりやすく伝えることができたり、息の仕方や歩き方、表情、口角の傾きなどから体調悪化のアラートを察知し、急変する前に医療機関へ繋ぐことができます。

そうやって、介護度が重くならなければ、住みたい場所に長く住み続けることができる。子どもたちは遠距離で、わたしたちは近くで見守る。役割分担をすることで、お互いが住み慣れた場所で住み・働き、「人生最後の家族孝行」として介護に前向きに向き合える。そんなお手伝いを、このコロナ禍においてもつくり続けます。

実は数日前から、『コロナ禍における親の見守り』というテーマでNHKより取材を受けています。ここまで紹介してきたような内容について、NHK「あさイチ」へオンライン出演しお話する予定です。放送日は11月18日(水)朝8時15分から。

この記事と合わせて『親の見守り』環境をつくる参考に、ぜひご覧ください♫

NHK総合「あさイチ」
11月18日(水)朝08時15分〜
コロナ禍における親の見守り

(NHKのwebサイトより:https://www1.nhk.or.jp/asaichi/archive/201118/1.html

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