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一人っ子が「親の介護」を乗り切るコツは、「頼れる場所」をつくること

「将来、親の介護は全部自分一人でやらなければいけないのだろうか」

親が年齢を重ね、介護が必要な状態が近づいてくると、特に一人っ子の方々の場合、「自分一人でどうしたらいいのか?」と不安を感じる人も少なくないのではないでしょうか。

一人っ子の介護で大切なのは、自分一人で抱え込まずに、頼れる場所を知ることそしてつくること

今回は、そんな一人っ子が「親の介護」をしていく上で助けとなる、介護において頼るべき場所や方法、その考え方について、紹介したいと思います。

自分一人で抱え込まない|一人っ子の介護の心構え

介護は「ちょっとした病院の付き添い」「重たい荷物の買い物」など、日常の延長から始まることがありますが、次第に頻度や負担が増えていき、介護を行う自分自身に余裕がなくなる…ということも少なくありません。

介護の平均期間は4年7カ月と言われています。介護がスタートしたばかりの頃は大丈夫!だと思っていても、次第に負担が重くなり、自分自身の仕事や生活に影響がでてしまう。それでも「自分が頑張らないと」と無理をしてしまった結果、自分も親も両方が共倒れしてしまったり、親への虐待につながる恐れもゼロではありません。

「そんなことを自分がするはずはない」と思っていても、長く続く介護ではストレスも多く、自分一人でためこんでしまうことも少なくありません。

介護は一人で行うものではなく、まわりの力を借りて行うもの。まわりの力を引き出し、介護をする環境をつくることも自分の役割だとして、頼る場所を作ることを考えて欲しいと思います。

まずは、親の介護を行うときに頼るとなるサービスや場所を「知る」こと。それが、介護を始める上で大切な第一歩だと考えます。

ここからは、介護をする際に頼るべき場所を紹介します。

頼れる場所の紹介

・地域包括支援センター

地域の高齢者が健康で安心して暮らせるように、保健・医療・福祉の面から総合的に支援する ための機関です。市町村や、市町村が委託する組織により公的に運営されており、市町村に1つ 以上設置されています。 介護についての不安や悩みについて、安心して相談することができ、相談・支援は無料です。 市町村のホームページなどで、お住まいの地域の地域包括支援センターをご確認ください。(地 域によっては、地域包括支援センターの名称が異なる場合があります) ”

出典:(参考) 介護保険制度・地域包括支援センターについて(厚生労働省)

地域包括支援センターとは、介護を行う際にいろいろな場所への架け橋となる存在です。「将来の親の介護について相談したい」「こんなケースはどうしたらいいだろう」など、介護についての困りごとについて、介護が必要になる前から相談することができます。お住まいの市町村に1つ以上設置されていますので、「お住いの地域 地域包括支援センター」と検索し、介護についてお悩みのことがあればいちど相談してみてください。

・かかりつけの病院や先生

“なんでも相談できる上、最新の医療情報を熟知して、必要な時には専門医、専門医療機関を紹介でき、身近で頼りになる地域医療、保健、福祉を担う総合的な能力を有する医師。”

出典:https://www.med.or.jp/people/kakari/(日本医師会)

日本医師会では、かかりつけの先生をこのように定義しています。実際に介護が必要となった際には、介護度の認定に「かかりつけの先生から主治医意見書」をもらう必要があります。

病院などでも、介護に不安がある方に向けたカウンセリングや相談を行っている場所もあります。親のかかりつけの先生が誰か?を把握したり、病院付き添いの際に、「親の介護」について相談してみると、手続きや向き合い方について参考になる情報が得られるかもしれません。

・地域のボランティアやNPO

地域のボランティアやNPOも、介護に関するサービスを提供しています。

市町村ごとで行っている取り組みは様々ですので、担当のケアマネージャーや地域包括支援センターへ相談すると、その地域で活用できるサービスについてお聞きできると思います。

また、介護ボランティアの活動は、市町村で発行されている広報などをで情報発信されていることがあります。

広報誌は市町村のWEBサイトで、PDF版が公開されている場合があります。親御さんと離れて暮らしている遠距離介護だったとしても、親御さんが住む地域の情報を得るために、広報誌を定期的に読むことも一つの方法です。

続いて、介護についての相談や実際に親の介護をサポートするNPO法人や民間事業者について紹介します。

・となりのかいご

NPO法人となりのかいごは「50万通りの親孝行を一緒に考え、家族の幸せな時間をつくる」をミッションに、数多くの介護情報を発信されています。介護相談や遠距離介護でも仕事を辞めずに介護をする方法をオンラインセミナーで紹介しています。

多くの介護に関する事例や具体的なケースに応じた乗り越え方についての情報を得ることができますので「自分以外の人は、どんな介護をしているんだろう?」「介護について相談できる人がまわりにいない」という方は、ぜひ下記WEBサイトから情報をチェックしてみてください。
URL:https://www.tonarino-kaigo.org/

・わたしの看護婦さん

わたしの看護婦さんは、病院付き添いや買い物代行など、保険適用外のサービスを看護師など有資格者が行っています。介護保険からこぼれ落ちる「家族がやるべき介護」を家族に代わって専門家が行い、遠距離介護をする家族を支えています

親御さんの病院への付き添い、時間外の見守りなど、「実家に帰りたいけど時間が取れない」「コロナ禍のため、気軽に親元に行けない」という方、ぜひご覧になってみてください。
URL:
https://my-nurse.jp/point/

頼れる場所をつくるには

頼れる相談場所があっても、親が住むご近所さんとの関係がなければ、大事があったときに困ってしまうかもしれません。また、親が介護が必要な年齢になるほど、親戚や地域の人も高齢化し、親のことを知っていて、頼れる人が減ってしまいます

続いては、親の介護を行うときに頼りとなる「ケアマネジャー」と「地域のコミュニティ」との関係の築き方について考えてみます。

・頼れるケアマネジャーを見つける

親の介護を考える上で外せない存在なのが「ケアマネジャー」です。ケアマネージャーは、

利用者が必要としている介護サービスを過不足なく利用できるように、利用者の立場に立って総合的な支援をする役割を担っています。”

出典:https://kaigo.homes.co.jp/manual/homecare/basic/caremanager/

とあるように、親の介護に必要なサービスを組み合わせて、提供する。そのマネジメントを行います。

ですので、ケアマネジャーとの関係構築は、親の介護を行う上でとても重要なこと。様々なケアマネジャーがいるため、親身になってくれたり、自分たちとの相性も大切ですが、はじめてだと戸惑うという声も少なくありません。

例えば下記のようなサイトで、「選ぶポイント」が紹介されていますので、「どんな視点で選んだらいいのか」の参考にしてみてください。
【失敗しない】ケアマネジャーを選ぶ10のポイント|みんなの介護

また選ぶことと同じくらい、自分自身の関わり方も大切です。ケアマネジャーも一人の人。親の介護を行う良きパートナーとして、日頃の感謝を伝えたり、あまりにも無理なお願いはしない、そのような気遣いも「いい関係」を築く上では忘れてはならないポイントです。

どうしても、担当となった方と上手くやっていけない…。そういうときは担当のケアマネジャーを変更することも。ご本人か事業所、または地域包括支援センターなどへ変更の相談ができます。

ただし、あれもこれもと無理な要求や横柄な態度で対応をすると、自分と介護が必要な親が地域内で孤立化してしまう危険性もあります

再三にはなりますが、「親の介護」をともにするパートナーとして関わる姿勢が、ケアマネジャーやまわりの方の協力を最大限に引き出す上でも大切だと思います。

・地域に顔を出し、親の知り合いと関係を築く
「地域コミュニティ」も、介護をする上では親の見守りの力になってくれるなど、とても心強い存在です。ですが、遠距離介護の方にとっては、隣近所の方と合う機会も限られ、関係が途絶えている方も少なくありません。

いざというときに助けになる地域との関係をどう築いていくか、一つの例から考えて見たいと思います。

“宇山:今年は数えきれないほど実家に帰っていますが、介護が始まる以前は実家には年に数回帰る程度だったので、私自身、近所の人たちのことをあまり知りませんでした。しかし、近所の人と挨拶や会話は交わすようにしていました。実家に帰ることが多くなってからは、近所の人たちとたくさん話したり、一斉清掃などにも参加しました。これは地域のコミュニティ、繋がりの力が大切だと考えているからで、自分から近所の方へ近づいていくような関わりをしていました。”

出典:https://www.enkyori-kaigo.org/2021/01/06/eventreport-2/

フリーライターの宇山さんに、東京と静岡間の遠距離介護の実践をお聞きした際のコメントです。地域、隣近所との関係を築く上では、「自分から話しかけに行くこと」。全ては難しいかもしれませんが、帰省の際には一斉清掃などの行事に顔を出してみたり、身近なところでは挨拶をすることから。「自分から近所の方へ近づいていく」ということが、地域との関係を築く鍵です。

一人っ子の介護。自分が全て担うのか…と不安が大きいかもしれませんが、介護を頼る場所は実はたくさんあります。

何度も繰り返しになりますが、決して介護は一人で悩むものではありません。「人の助けを引き出すこと」も一人っ子である自分自身の重要な役割だと考えて、親の介護に向き合うこと。その心がけが、自分も、親も、望む介護に向かうためには大切なのだと思います。

介護にまつわる悩みやお願いごとは、わたしの看護婦さんにご相談ください。

介護保険でカバーしきれない病院付き添いや単身で暮らす親御さんの見守り、介護相談などを行っています。

家族に代わって親御さんや親戚の介護をできる人を探している方、遠距離のため思うような介護ができないとお悩みの方、ぜひ私たちまでご相談ください。

「わたしの看護婦さん」は、東京・伊豆・愛知・岐阜・大阪・鳥取・島根・広島など各地に拠点があります。お気軽にお問合せください。

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