来春、介護保険制度の大幅な改定が行われます。
まだまだはっきりとしたものが見えてきませんが、
皆さんは日本の介護制度について、どのような思いでご利用されていますか?
「介護保険が財政を圧迫している」とか
「日本の介護保険制度は手厚くない」とか、言われます。
他国と比べて本当に手厚くないのか・・・。
1.スウェーデン
福祉大国のイメージ通り、介護保険は地方自治体が運営をしています。
ここは日本と同じです。
スウェーデンは個人が負担する額の上限が一律で決められており、
個人で支払えなくなったら国が生活保護などの制度でフォローするスタイルのようです。
日本と大きく違うのが、自治体によっては介護を行う家族に対して金銭的補償をするということ。
介護手当という形であったり、自治体に雇用され賃金を受け取るという形もあるようです。
日本では離職して介護に専念するために家庭に入っても金銭的補償はされないのですから、
安心して「介護離職」という手段も取れるのかもしれません。
しかーし、消費税25%(軽減税率制)と所得税の高さは比べ物になりません。
病気をした時の保障、老後の保障と思えば、税金の高さは「保険」と割り切るしかないですね。
2.アメリカ合衆国
GDP世界第一位、お金持ちの8割が集中している経済大国です。
しかし、介護や医療の保険に関しては遅れています。
アメリカの医療はあくまで病気を治すことに重点を置いており、
予防医学や高齢者に対する介護、リハビリの保障がほぼ皆無と言われています。
行政からの支援を期待せず、高齢者介護を負担するのは家族です。
家族内で介護をする場合、それを担うのはほぼ女性(お嫁さんや娘)という風潮が強いようです。
介護施設も充実していないので、つきっきりの介護になります。
仕事との両立も難しくなり、その経済的損失が社会的問題になっているようです。
あくまでも私の主観ですが、アメリカは保育同様、介護もドライで、他者に依頼することが多く、
女性も働き続けることができると思っておりましたが・・・、意外でした。
3.インド
新興国のインドはアメリカと同様、国民健康保険のような制度はありません。
インドは貧富の差が激しく、都心部に富裕層が集中し、貧困層は地方に住んでいます。
都市部にすむ富裕層は衛生的な生活をしているため平均寿命は長く、介護が必要な場合は全額自己負担でお手伝いさんなどを雇う余裕があります。
地方の貧困層は年長者を敬う文化が根付いており、自宅介護を近隣住民とともに行うようです。
◆結果◆
日本は他の国々と比べると福祉を重視した、手厚い介護制度を実現している国だと思えます。
日本は世界でも有数の長寿国家、財源不足で悲鳴を上げていることも納得できます。
これから、施設だけに頼らず地域で生活できるような社会にしましょうとか、
湯水のように介護保険を使えないようにするために利用基準も厳しくなるかもしれません。
もし介護保険が使いづらくなったら・・・、
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