「もっとお話を聞いてあげたいけれど、次の検温に行かなければ」「本当はお散歩に連れて行ってあげたいけれど、規則でできない」「ちょっとした頼まれごと、電球交換や家具の移動もしてあげられない」など、介護保険制度の範囲内で働くことに、もどかしさを覚えたことはありませんか?
また、ご家族の看護や介護、子育てのための休暇や制度が使いにくくて、看護・介護の仕事を続けるかどうか悩んでいたり、復帰をあきらめたり……。
「わたしの看護師さん」は、介護保険サービスの枠を超えて、看護・介護の専門家が、利用者の希望や必要とするケアを提供するオーダーメイドの介護サービスです。そして、「専門職」としての誇りや想いと介護保険制度などによる制約、プライベートの事情と職場環境の板挟みになっている方の「本当にやりたいこと」を叶えるケアともいえます。
今回は私たちの介護に対する想いと、現場に飛び込んだ3人のスタッフのリアルな声をお届けします。
わたしの看護師さんと介護保険外サービスとは
介護保険制度には、多くの制約もあります。通院の付き添いや、冠婚葬祭への同行、あるいは「ただそばにいてほしい」という切実な願い。現在の介護保険サービスだけでは、これらに十分に応えられないのが現状です。
そうした制度の隙間を埋めることができるのが介護保険外サービスになります。厚生労働省「令和4年度 全国介護保険・高齢者保健福祉担当課長会議資料」には、高齢者の多様な生活支援等のニーズに対応するためには、介護保険制度に基づくサービスに加え、介護保険外サービスを活用することが重要だという見解が示されています。
わたしの看護師さんは、看護師や介護士の資格を持つプロが、看護や介護の希望にお応えする介護保険外サービスです。
介護保険外サービスだからこそできること
・要介護、要支援の認定に関係なく介護サービスを提供
要介護度ごとに定められた「支給限度基準額」の枠内の時間や回数に制限されず、必要なケアを行うことが可能です。要介護、要支援認定前の状態であっても、ニーズに合わせたサービスを提供することができるので、介護予防や生活の質(QOL)の維持、向上に貢献しています。
・オーダーメイドケアで、介護保険サービスの内容や範囲の「足りない」を補う
現在の介護保険制度に基づく訪問介護では、食事・排泄・入浴などの身体介護や、掃除・洗濯・買い物・調理などの生活援助などが行われています。しかし、介護を必要とする方の「より良く生きたい」という多様なニーズに応えられない場合もあります。
一方、介護保険外サービスの病院付き添いでは、介護保険サービスでは難しい、診察室への同行や入退院の付き添いを行うことも可能です。病院の医療者の説明を利用者やご家族へ正確に伝え、医療者に対しては、利用者の体調や、ご家族が希望する医療・介護について説明します。
治療方針をしっかりと理解し納得できれば、自己判断で治療を中断するなどの事態が減り、症状の早期回復につながります。
また、買い物、冠婚葬祭、散歩などの外出付き添いなど、社会とのつながりや日々の楽しみといった喜びを得るためのお手伝いもしています。
・ご家族の不安や困り感、負担を軽減する「親孝行代行」サービス
遠距離介護や、仕事・家事・育児と介護の両立、一人で介護を抱え込んでしまっているなどの心配事に寄り添うことができます。介護保険制度に縛られるのではなく、目の前の利用者・ご家族の声に耳を傾け、一緒により良く生きる方法を考え、形にするのが私たちの仕事です。
参照:厚生労働省「令和4年度 全国介護保険・高齢者保健福祉担当課長会議資料」
【スタッフに聞く】仕事内容と働き始めたきっかけ
「介護保険外サービス」と聞くと、少し難しく感じるかもしれません。ですが、実際に現場で動いているのは、みなさんと同じように悩み、喜び、そして専門職としての誇りを持つ仲間たちです。ここでは、現在スタッフとして活躍している3人の声をご紹介します。
仕事内容について:一人ひとりに溶け込むケア
「困った、誰もいない」、そんなときには私がいます! ~ Kさん(看護師・看取り士)~
週に4回、施設に入所している96歳の方の訪問介護を、介護保険外サービスとして行っています。また週に1日は、午前中にクリニックで看護師として勤務し、ほかにもヤングケアラーのSNS相談窓口の相談員や小・中学校の修学旅行、林間学校の引率など、いろいろなケアに関わっています。
介護が必要な方も、介護を担う方も、急なときほど大変だったり困ったりするものです。それなのに、制度や所属先のきまりごとのために、手を差し伸べられない状況には違和感を持っています。「困った、頼れる人が誰もいない」というときに呼んでもらい、看護師として喜んで動く働き方が気に入っています。
「介護ってほんとにすばらしい!」と実感できるフリーランスヘルパー ~ Yさん(介護士)~
障がい福祉サービスで働きながら、「わたしの看護師さん」でもフリーランスヘルパーをしています。利用者さんのお手伝いをするだけじゃなくて、生活に豊かさや彩りを付け加えられるのも、自分だといつも意識しています。
ご希望に合わせて一緒に出かけたり、お寿司を食べに行ったりすることも介護保険外サービスでは可能です。幸せな時間を共有できる介護ってほんとうに良いですよ。
諦めかけていた夢の実現をサポートする ~ Iさん(看護師・保健師)~
クリニックやわたしの看護師さんでフリーランスの看護師をしています。「体調に不安があり、家族の介護が難しい」など、既存の制度やサービスでは救いきれない困りごとを抱える方の力になれることが、介護保険外サービスのやりがいです。
実際にご家族のイベントへ出席したいという方の外出に付き添ったときは、利用者さんが諦めかけていた夢の実現をサポートできて、とてもうれしく感じました。
わたしの看護師さんに関わるきっかけ:資格を「自分らしく」活かすための選択
プロとして深く信頼される喜び、「家族みたいなもん」へ ~ Kさん(看護師・看取り士)~
以前、病院の外来で看護師をしていたとき、「高齢のご夫妻が治療について理解できず、遠方に住むご家族も受診に同席できず困っている」というケースをよく目にしていました。「私が一緒に受診して、話を聞いて、わかりやすくご家族にも説明できたらいいな」とずっと思っていたんです。
介護保険サービスの訪問看護では、看護師は病院の受診に付き添えませんが、介護保険外サービスであれば付き添いができると知りました。また、夜通しの付き添いや最期の瞬間に寄り添うことも、介護保険外サービスなら可能です。
利用者さんの望むケアを一緒に考え実現できると考え、介護保険外サービスに携わることにしました。私のことを「この人は、家族みたいなもん」と周囲に紹介してくださる利用者さんもいます。プロとして、そして一人の人間として深く信頼される喜びを感じています。
「この人に頼みたい」と思ってもらえる関係性をめざして ~ Yさん(介護士)~
介護業界で働いていると、さまざまな課題や制度に直面し「なんでだよう!」と思うこともあるかもしれません。私は、自分の理想の介護を叶えたいと模索するなかで、わたしの看護師さんに出会い、フリーランスヘルパーをはじめました。
「家族のような他人」という言葉があるように、「家族に頼めないこと」と「全くの他人に頼めないこと」があると思うんです。その間にうまく立つことで、「この人だったら頼みたい」と思ってもらえる関係性を築けていけたらと思っています。「そばにいてほしい」と希望された方の看取りをさせていただいたこともありました。介護士として、人として寄り添えた感動が今も心に残っています。
難病の母を支えたい ~ Iさん(看護師・保健師)~
総合病院で働いていましたが、夜勤が多く、連休も取りづらい職場でした。また母が難病になったことで、看護師を続けていくという未来が見えなくなっていました。そんな時、わたしの看護師さんの勉強会に参加しました。
そこで、福祉施設・病院、わたしの看護師さんなどのいろいろな働き方を組み合わせ、看護師を続けている先輩の話を聞いたんです。「0か100か」、「白か黒か」で考えるのではなく、母との生活を大切にしながら、いろいろな働き方が選べることや看護師として幅の広いお手伝いができると知りました。
「一般的な看護師という働き方では仕事は続けられないな」と悩んでいましたが、フリーランス看護師となり働く未来をイメージできたので、トライすることにしました。
あなたらしい働き方をわたしの看護師さんで
介護を受ける方が安心して地域で暮らせるのはもちろんのこと、スタッフが心地よく専門性を発揮できる環境を実現し、社会全体の安心を守ることも重要だと考えています。
柔軟な働き方・オーダーメイドのスケジュール
介護・育児・家事・趣味・体力などのライフスタイルに合わせて、週1回、数時間から資格を生かして働くことができます。他の仕事との両立も可能です。専門性を数時間でも社会で発揮していただくことは、とても価値のあることだと感じています。
わたしの看護師さんでは、利用者が希望する時間と、スタッフの働きたい時間をマッチングします。利用者にとっても、スタッフにとっても満足できるオーダーメイドのスケジュールを作りましょう。
専門性を発揮できる環境
これまで「相手の困っていることをもっと解決してあげたい」「やりたいことを叶えてあげたい」「ご家族もサポートしたい」などの気持ちを抑え込んでいませんでしたか。
私たちは、介護保険サービスで決められた時間の分だけケアを行うのではなく、利用者に必要な介護を適切な時間をかけて提供しています。プロとしての気づきを元にケアを提供し、相手から差し出された手をそっと握ってあげて良いんです。利用者・ご家族に寄り添い、一緒に考え、専門性と愛情を存分に発揮して、最善を尽くすことができます。
待遇と教育体制
介護サービスの品質を守るために高い給与水準を実現しています。こんなに必要とされている仕事なのに、専門職の待遇改善がなかなか進まない社会の状況や、看護師・介護士不足という大きな問題解決のために、私たちは挑戦しています。
そして、介護保険外サービスについての基礎や最新の動向などを、研修や定期的な勉強会で学習する機会を設け、全国にいる仲間とともに、学び支え合う環境があります。スタッフを大切に考え、心配なく仕事に取り組むことのできる体制を整えています。
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人生において、出会いはとても重要ですね。わたしの看護師さんは、介護士や看護師の資格を持ち、能力があるのに資格を眠らせている方や、今の働き方に疑問を感じている方と、介護を必要とする方との出会いの場です。
現状の介護保険サービスでは、多様な困りごとの解決や本当に望む生き方につながりにくいと感じておられる高齢者も少なくありません。看護・介護のプロとの良い出会いがあれば、満足のいくケアを受けることにつながります。
同時にケアを提供する側にも、無理をしないでのびのびと専門性を発揮するチャンスが生まれます。ここには、介護を通して支え合う、「支合(しあ)わせ」の仕組みがあります。
私たちの活動に共感し、相手の大切な時間に誠実に向き合えるホスピタリティのある方と一緒に働きたいと考えています。「寄り添うケア」を諦めたくないあなた、ぜひ私たちのスタッフとして、新しい看護・介護の形を一緒につくっていきませんか?