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誰もが『人生最後の家族孝行』として介護に向き合える社会へ

いつも「わたしの看護婦さん」のブログをご覧くださり有難うございます。また、ファンでいてくださる利用者様のご家族様には感謝しています。

弊社サービスがスタートして6年を迎えました。まだ浅い歴史しかありませんが、活動の経過とともに介護業界全体も大きく様変わりしました。

もはや『介護は家族がするもの』という考えでは、望まない介護離職や高齢者虐待などから家族内の軋轢が生まれ、不幸な介護になってしまうのではと感じています。

今回は6周年に添えて、介護業界にまつわる変化と、だからこそわたしたちが目指していきたいことを書き残したいと思います。

女性の活躍、アクティブシニアの拡大。家族だけで介護を担う難しさ

わたしの看護婦さんが2014年に誕生してから6年、その間には大きく『介護サービスの利用負担増加』『女性の活躍推進』『アクティブシニアの拡大』という変化がありました。

2014年:「わたしの看護婦さん」誕生
2015年:介護保険サービス 利用者自己負担を一律1割から所得に応じて2割負担へ増額2016年:女性活躍推進法 施行
2018年:介護保険サービス 利用者自己負担を所得に応じて3割負担へ増額
2020年:高年齢者雇用安定法改正

 

もちろん、要介護者認定数も毎年増え続けています。国や行政の財政を圧迫することから、介護サービスを利用するご自身に自己負担をしてもらわなければなりません。

また、かつて家族内の介護は女性たちが行うことが当たり前だった時代から、女性の有職率が上がるとともに、アクティブシニアたちの退職の時期も先延ばしに。時代は移り変わり、この30年で家庭内における主たる介護者の顔触れも変わってきました。

同居の主たる介護者の続柄別年次推移
(引用元:立命館大学産業社会学部・津止正敏 教授 作成の図/http://healthpress.jp/2014/12/1.html

【要介護者と主な介護者の構成】

女性が職業を持つようになり、アクティブシニアは退職後に再就職することも珍しくありません。今の環境下では、家族だけで介護を担うことはとても難しくなりました。

そして介護を担う世代の意識も、変化しています。

『親の介護』が、地方へのUターンをしない理由の一つに

わたしたちが18歳〜25歳の347名を対象に『若者のUターンと介護意向』を独自調査したアンケート結果によると、Uターンをしない理由として『親、親戚の介護の負担を感じる』が16%。親の介護をどう考えているかでは、『親の判断に任せる』が42%、『考えたことがない』が21%、『親の介護に関わりたい』は18%でした。

 

地方では若者の流出が深刻化していますが、その理由の一つに『親の介護』への負担や不安があることが見えてきます。この不安を軽減するための環境整備に取り組まなければ、今後益々、家庭や地域における介護の担い手が不足することは容易に想像できます。

また、肌感覚ですが世代によって『介護観』は次のように異なると感じています。

80代
『私もやってきたんだから、家庭内の女性が介護をやるべき。私もやってもらって当然。』
60代
『親の介護は子どもがやるべき。だけど、自分の子どもたちには介護を押し付けるつもりはない。』
40代
『仕事も忙しいし、子育ても大変。親のことをほっておけないけど、可能であれば専門家に託したい。』
20代
『いつまでも親と友だちみたいに仲良しでいたい。永遠に親は元気でいて欲しい。親に介護が必要になったら、検索してサービスを探そう。』

 

世の中がどんどん変わっていくように、家族関係や介護に対する考え方が変わることは当然のことと言えるのではないでしょうか。

『介護は家族がするもの』ではなく、『家族だけに頼らない介護』の形や地域のあり方をわたしたちは考え、つくっていかなければなりません。

6周年を迎える今年は新型コロナウィルスの影響もあり、家族だけが担う遠距離介護の限界を痛切に感じた年でもあります。わたしたちの活動が求められていることを感じる一方で、必要な人へ届ききっていない歯がゆさも感じています。

今後は、誰もが『人生最後の家族孝行』としての介護に前向きに向き合える社会をめざして、介護保険外サービスや混合介護の考えに賛同いただける方々と、『わたしの看護婦さん』『遠距離介護支援協会』の活動をさらに広めていきたいと考えています。

ぜひ今後とも応援、激励をいただけますと幸いです。

 

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