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高齢者の要望にどう応えるか

 

利用者様のお部屋に訪問した時のこと。

部屋の外まで大きな怒鳴り声が聞こえてきます。
恐る恐るドアを開けると、

号泣しながら、「好きで施設に入ったわけじゃないのに、みんながワガママを言うなと言ってくる。
優しかった子どもたちもみんなが言ってくる。こんなんじゃ早く死んだ方が良かったわ。」
と、訴えてこられました。

 

このご高齢の利用者様。
近年までご夫婦でお屋敷にお住まいでいらした方です。
奥様が先立たれ、家政婦さんが日中はお手伝いをされていましたが、
夜中の見守りができないという理由で施設に入居されました。

好きなものを食べ、好きなものを身にまとい、好きな時に外出をし、
好きなものに囲まれて生活をしてこられました。

 

ところが、生活が一変したのです。

 

介護保険という制度の下、
決められた時間にリハビリをしなければならず、
決められた時間に食事をし、
決められた時間にオムツ交換すると声を掛けられ、
決められた時間に入浴をしなければならない。

全てが介護計画書という紙に縛られてしまったのです。

 

税金を使っているから、少々のことは我慢するべきだというお声もあると思います。
しかし、
認知症や脳梗塞後遺症による高次機能障害が伴えば、
理性的に気持ちを整理することは難しくなります。

 

理由が分からないご家族にとっては、
「聞き分けの良かった父親がワガママを通し始めた。もう、お手上げだー。」
としか思えなくなり、ついつい声を荒げてしまうことになるのです。

 


 

色々なご家族から、ご自身の親御さんに対する接し方についての相談があります。
「久しぶりの帰省だから優しい声を掛けてあげたいのに、ついついカッとなってしまう。」と。

特に息子さんからのご相談が多いのです。

世の中の介護を抱える息子さんたちにお伝えしたいと思います。

「年老いた親の言動にカッとするのは当然です。あなた一人だけではありません。

だから安心してください。」と。

 

 

理由として考えられるのは、
①そもそも男性は母性愛が少なく、危機が迫ってきたら攻撃したくなるのです。
幼児期の男の子を思い出してください。
女の子と口喧嘩になったとき、先に手を出してしまうのは男の子が多いでしょ。
経験したことが無い「介護」という出来事≠危機 が目の前に現れたら、
穏やかに対応しづらいのが当たり前だと思っています。

 

②男性が幼少~学生期に「大人になったら親の介護をするんだ。」という心の準備をしていなかった。
以下に示すデータをご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

1970~1980年代、このころは家庭内のお嫁さんが高齢者の介護をしていたのが当たり前だったのです。
今働き盛りそして、親の介護を目の当たりにされている方がこの時期に成長されていたのです。
「女性が介護をするのが当たり前。男は外で働けば良い・・・・。」
そのように父親の姿を見ていらっしゃったのではないでしょうか。

 

ところが、今では高齢者夫婦間で介護をしあう、もしくは血が繋がった子どもが介護するような世の中になっているのです。
予定もしなかったことが降りかかってきた。
戸惑われるのも仕方がないことだと考えます。
その表れが、家庭内における高齢者虐待のデータです。

 

 

 

 

 

 

男性の虐待割合が4割を超えています。
次に続くのは老々介護をしている夫です。

 

男性が虐待をするのであれば、やはり介護は女性に任せた方が良いという発想は止めてください。

そもそも少子化になり、女性も実家の親の介護が目の前にあるのです。
そして、女性も家庭から出て働くような時世になりました。

 

 

家庭円満の解決策として、

先ずはご家族で介護をどのようにするのかを十分に話し合ってください。
家族内で手伝えるのか、それとも難しいのか、を。

もし、家庭内でどうにか解決したいということになったとしても、
心身的に苦しくなる前に、介護を社会資源を利用して負担軽減できないか検討してみてください。

制約はありますが、介護保険が適用されるサービスもありますし、
利用料金の自己負担は出てきますが、自由な使い方ができる保険外サービスもあります。

 

お一人で、
家族だけで、
介護のことを悩まなくても大丈夫です。

 

お気軽にお問い合わせください。

専門の相談員がお待ちしております。

 

 

☎0859-30-4856

 

 

 

 

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